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2010年11月

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カセットプラント ファクトリー通信 vol.0017



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 カセットプラント ファクトリー通信 vol.0017 2010/10/13発行
 
             
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みなさまいかがお過ごしですか?夏の猛暑のためか、最近まわりでは体調をくずして
いる人が多いようです。みなさまもお気をつけください。
さて、前回に続き、今年2月28日に開催された「世界希少・難治性疾患の日」に
ついての報告(後編)です。
主催者の1人であるPRIP Tokyoの寺田央さんからこの企画の趣旨や、カセットプラ
ント作品が展示に至るまでの経緯についての物語をよせていただきました。

●目次
【1】Rare Disease Day 2010 「世界希少・難治性疾患の日」 報告(後編)
【2】展覧会・新着情報
【3】感想・ご意見募集

【4】ホームぺージのご案内

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【1】Rare Disease Day 2010 「世界希少・難治性疾患の日」 報告(後編)
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希少・難治性疾患の日のカセットプラント (前回よりつづき)

今回カセットプラントを希少・難治性疾患の日で実施する背景には、様々な理由が
ありました。カセットプラントは、コハクに封じ込められた動植物をイメージの源としてい
て、種や大切なものを未来へ伝える方舟がイメージされているとのことでした。
また、誰の目にも明らかなこととして、花と樹脂が封じ込められた個々のカセットもたい
へん美しいのですが、それらを積み重ねた作品は、また新たな美しさを表現していると
思われます。このことは、希少疾患一つ一つは小さくても患者さんがおり、その意思が
集まりつながりあうことで力を発揮するという、希少・難治性疾患の日のコンセプトとア
ナロジカルにとらえることができます。またカセットプラントは、ワークショップという形でイベ
ント参加者によりその場で作成することができるだけでなく、作品を作ることそのものが
とても簡単であるため、一般参加者はもとより、体に不自由を抱える患者さんでも広く
参加していただけることも、大変有意義であると考えられました。これらのことから、カセ
ットプラントは希少・難治性疾患の日に非常に適した芸術作品であるといえます。

実際に最後の一ヶ月間は毎週NPOメンバーや患者さんたちに集まっていただき、いっ
しょに当日組みあげるためのドライフラワーとカセットの作成を行いました。われわれメン
バーはもとより、患者さん方も生花を切りシリカゲルに詰める作業からカセットにドライフ
ラワーを入れる作業まで、すべての工程にかかわっていただき、日常と全く違う経験に
予想以上に熱が入りました。ドライフラワーをつめたカセットは、啓介さんの監修の下、
当日のアクリルケースへの貼り付けの順番を決め、その通りに梱包しておきました。

そして、当日。会場は、これも偶然の出会いから相当の援助をいただけることになった
といういきさつもあって、六本木の東京ミッドタウンのホールBになりました。今回は新潟
市美術館にもご協力いただき、大きな展示用のアクリルケースを4台お借りして、2台
にはあらかじめみんなで作ったカセットを貼り付け、残りの2台はワークショップ用としました。
ワークショップでは生のお花をイベント参加者の方々に自由にカセットに入れていただき、
自らの手でアクリルケースに貼っていただきました。また、会場内のパーティション用に新
たに4台の小さなケースを作成し、そこにもドライフラワーで作ったカセットを貼りました。

会場の入り口に最も大きなケースを配したことで、カセットプラントは、会場に入ってこ
られる方がまず目に、外と中をつなぐ「場所」のインターフェースとなったのではないかと
思います。そしてまた、単なる展示にとどまらず当日にワークショップという形をとることに
よって、カセットプラントは参加者と患者さん、医師、研究者などの様々な方をつなぐ
「関係性」のインターフェースにもなることができました。

開場後すぐは会場に入ってこられる方も少なかったのですが、しばらくすると、徐々にカ
セットプラントを作られる方が増えて行きました。子供からお年寄りまで、男女取り混ぜ
て、本当にいろいろな方がカセットプラントの作成を楽しんでおられました。ひとつふたつ
とゆっくり作られる方から、どんどんと好きな花を詰めていく子供。もちろん患者の方も思
い思いに作っておられました。そしてみんなが作った一つ一つのカセットが、アクリルケース
の思い思いの場所に貼られて行く。午後から始まったイベントも、夕方5時で終わり。
ちょうどそのころ、用意していたアクリルケースがすべてカセットで埋まりました。ほんとに最
後の最後まで、カセットプラントのブースは参加者の方でいっぱいでした。また実際には、
その場にいらっしゃらなかったカセットプラントファクトリーの方々の作ってくださった様々な
ツールが、準備期間を多くとれなかったわれわれの大きな助けになったことも、ぜひ付け
加えさせて頂きたいと思います。

最終的には300人弱ほどの方が来場してくださり、みなさん非常に長時間滞在されて
いたようでした。参加された方すべてが思い思いの時間をゆったりと過ごし、患者も医
師も、研究者もそうでない方も、立場の違いなく希少疾患について思いを馳せられた
時間になったのではと思いました。参加された方々からは、このような場がなければ決
して触れ合うことがなかった方々と共に話せたこと、世の中に今まで全く知らなかったよ
うな病気で苦しむ方がいることを知ったこと、みなで一つの美しい作品を作ることができ
たこと、それぞれの感想を聞くことができました。

初めて作子さんにメールしたとき、その返事に啓介さんの言葉が引用されていました。

「見ることのできるヒトの共通の敵は、1つは核であり、1つは環境破壊であり、そして
もう1つは恐らく病気であるが、外部はいつも曖昧だ」。

これは、「枯野と幼年期の終わり」という2001年に開かれた啓介さんの個展の図録に
寄せられた言葉です。誤解を恐れずに言うならば、そこにはすでに今回の出会いが予
見されていたように思われます。

いずれにせよ、今回のことは始まりです。そして恐らく終わることはないでしょう。けれど、
いつか終わりにできることを願いながら、ずっと続けて行くことが大切なことなのだと思い
ます。いつか病気に苦しむ人がいなくなり、それと共に忘れ去られ消えることを願って。
これを見てくださったみなさまも、心のどこかでそんな病気があるんだと覚えていていた
だければと思います。もしこの思いが届いたなら、来年の「希少・難治性疾患の日」の
会場でお会いできるのではと、ひそかに楽しみに思っています。  (おわり)

                                 PRIP Tokyo 寺田 央



*「希少・難治性疾患の日のカセットプラント」の前半は、カセットプラント ファクトリー
 お知らせブログの、ファクトリー通信vol.0016にてご覧いただけます。
 http://cpfactory.blog56.fc2.com/

*下記、PRIP Tokyo のホームページで「Rare Disease Day 2010 報告書」が
 ご覧いただけます。
 http://www.prip-tokyo.jp/ja/rdd2010report

*来年2011年2月28日(月)「世界希少・難治性疾患の日」に向けて、準備が
 進められています。


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【2】展覧会・新着情報
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●アーティスト・トーク 第27回 山口啓介
東京国立近代美術館 所蔵作品展同時企画(下記をご覧ください)
日時:2010年11月12日(金) 18:30-19:30
会場:東京国立近代美術館 2F所蔵品ギャラリー
申込不要・聴講無料(ただし所蔵作品観覧券が必要です)

●所蔵作品展「近代日本の美術」
会期:2010年10月23日(土)-12月19日(日)
開館時間:10:00-17:00、(金曜日は20:00まで、月曜休館)
会場:東京国立近代美術館
ホームページ:http://www.momat.go.jp

●同時開催「鈴木清写真展 百の階梯、千の来歴」
会期:2010年10月29日(金)-12月19日(日)
(以下、同上)

●同時開催「麻生三郎展」
会期:2010年11月9日(火)-12月19日(日)
(以下、同上)

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●第8回 アートプログラム青梅「循環の体」

■会期:2010年10月16日(土)-12月5日(日)
  会場:青梅市立美術館
  時間:9:00-17:00(入館16:30まで、月曜日休館)

 【関連企画】
  シンポジウム「アートの社会性―絵画と主題、彫刻とモニュメント」
日時:2010年10月30日(土) 14:00-17:00
  会場:青梅市立美術館1F [市民ギャラリー]
  パネリスト:北沢憲昭(美術評論家)、(以下出品作家)岡本信治郎、
母袋俊也、山口啓介、戸谷成雄、水上嘉久、上村卓大  

■会期:2010年10月30日(土)-11月28日(日)
  会場:青梅織物工業共同組合施設 
   [BOX KI-O-KU、SAKURA FACTORY]
 時間10:00-17:00(月曜日休み)

会場:都立青梅総合高等学校講堂
  時間:10:00-17:00(月曜日休み)

  会場:吉川英治記念館
  時間:10:00-16:30(入館16:00まで、月曜日休館)

  主催:アートプログラム青梅実行委員会 www.art-program-ome.com

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●「物語の絵画」
 会期:2010年10月9日(土)-11月28日(日)
 時間:10:00-18:00
 会場:新潟県立万代島美術館
ホームページ:http://www.lalanet.gr.jp./banbi/



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【3】感想・ご意見募集!
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メルマガを読んだ感想、ご意見を編集部に送ってください。次回の通信の参考
にさせていただきたいと思います。

感想・ご意見メールはコチラまで!⇒ cp-factory@nexyzbb.ne.jp

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不要の方は、このメールをそのまま返信して下さい。
また、メールアドレスの変更をされる際は、お手数ですが
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【4】ホームページのご案内
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カセットプラント ファクトリーHP: http://www.nexyzbb.ne.jp/~cp-factory/
CPF お知らせブログ: http://cpfactory.blog56.fc2.com/


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発行   カセットプラント ファクトリー事務局
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